++ Fugly the Real ++

昼過ぎにウチを出発し、一路学校へ。
サークルで新一年生勧誘用に制作している『まままる』の企画会議だ。
プロデューサーとディレクター＋チーフサウンドコンポーザ
という微妙な上層部会議が真面目に執り行われる。吉野家で。

……実は、今回の企画には事実上全く素材を提供していない。
年末あたりから今世紀最大のスランプ中であるとか
プログラムやXMLなど音楽とは別のスキルを伸ばしていたとか
PSOBBで遊んでいたとか良い訳はいくらでもできるが、
データとして何も提供できていない事実は揺るがない。

こうなってくると、サークル内での自分の存在意義が問われる。
オイラがサークルに何かを提供するからこそ、
サークルはオイラに居場所を提供してくれるのだ。
Give and Take.　
あたり前の事だ。
もし、そんなことはないと言ってくれる人が居て
今のままでもサークルにオイラの居場所をくれるとしても、
”音楽班”にオイラの場所は無い。

オイラは、勝負に出ることにした。

今まで依頼されていた楽曲数にさらに数を追加することを宣言し、
チーフの権限で素材データの締め切りをマスターアップ寸前まで延ばした。
代替データで企画素材の期限を乗り切ろうという魂胆だ。
最終的にデータが揃えばいいのだから、いざとなれば
メインプログラマ－宅にデータを届けに行ってもいい。
あと、春期休業に予定していた自動車免許の取得も諦め、帰省を未定とした。

２月は作曲強化月間だ。

宣言した分の仕事は間違いなくこなすし、
曲のクオリティも約束する。
また、サークルで現在動いているボーカルコレクションという企画にも
約束どうり曲を提供してみせる。

もしこれができないのならば……
俺は音楽班を辞めてプログラム班になろう。